サービスに関するよくある質問(加害者になってしまった場合)
Q:自分の過失で交通事故を起こした場合にどのような責任を負うことになりますか。
A:交通事故の加害者が負う法的な責任は3つあります。具体的には刑事責任、民事責任、行政責任です。この3つは個別の責任ですので、全ての責任を負うこともありますし、この中の刑事責任を問われない可能性(不起訴)もあります。
刑事責任とは
交通事故の刑事責任とは、自動車運転過失致死傷、道路交通法違反等によって刑罰を受けることをいいますが、実際に起訴されるか、どのような量刑になるのかは事案により異なります。刑事事件の手続には、事故後に逮捕・勾留されて捜査を受けるケースと逮捕・勾留されずに捜査を受けるケースがあります。どちらのケースでも、捜査(実況見分・取調べ等)が終了した後に検察官が起訴するかどうかを判断することになります。
起訴された場合には、裁判となります。裁判で有罪かどうかやどのような量刑が科されるかが争われます。
民事責任とは
民事責任とは、被害者が受けた損害を金銭によって賠償する責任のことです。
行政責任とは
行政責任とは、免許取消し、免許停止、反則金等のことです。
Q:自分の会社の従業員が交通事故の加害者となってしまいました。雇用主にも損害賠償責任があるのでしょうか。
A:使用者は、事業の執行にあたって被用者が第三者に損害を与えた場合には、賠償責任を負うこととされていますので、従業員が業務を行う際に交通事故を起こしたなら、雇用主にも損害賠償責任が発生します。
なお、使用者が相当の注意をして被用者を監督したこと、または相当の注意をしても損害が生じたであろうことを証明することができれば使用者は免責されますが、裁判で使用者の免責が認められることは容易なことではございません。