数字で見る交通事故 坂東市(平成28年)
茨城県坂東市の人口は、住民基本台帳によると55,270人です(平成29年10月現在)。また、茨城県内での人口順位は18位です(平成29年9月現在)。
坂東市の交通事故について、茨城県警から発表された統計データなどを中心に紹介します。ちなみに坂東市を管轄する警察署は境警察署です。
(https://www.pref.ibaraki.jp/kenkei/station/sakai/index.html)
茨城県の交通事故
平成28年に発生した茨城県内の物損事故を除いた人身交通事故の発生状況は次のとおりです(茨城県警察本部交通総務課)。
平成28年の人身交通事故発生件数は「10,455件」です。負傷者数は「13,441人」になります。
死亡事故件数は「146件」で、死者数は「150人」です。
死亡事故多発都道府県のワースト順位では、茨城県は「8位」でした。
ちなみにワースト1位は愛知県の死者数212人、2位が千葉県(185人)、3位が大阪府(161人)、4位が東京都(159人)、5位が北海道(158人)、6位が兵庫県(152人)、7位が埼玉県(151人)、9位が福岡県(143人)、10位が神奈川県(140人)と続きます。
また、人口10万人あたり死者数ではワースト11位(5.16人)で、全国平均の3.07人を大きく上回っています。
坂東市の人身交通事故は「152件」
平成28年の1年間で、坂東市内で発生した交通事故を見ます。
坂東市の人身交通事故の発生件数は「152件」でした。
平成27年は166件だったため14件の減少(8.433パーセント減)です。しかし、県全体では11,613件(平成27年)から10,455件と、全体で10パーセント減少したため、坂東市の減少率は平均よりも少なくなっています。
坂東市の交通事故死者数は「4人」、負傷者数は「192人」
坂東市での交通事故による死亡事故件数は「4人」でした。
また、負傷者数は「192人」でした。
坂東市で平成28年に起きた死亡事故
坂東市内で発生した個々の死亡事故のデータを順番に見てみましょう。
5月1日(日)の死亡事故
→午後1時45分、坂東市矢作の市町村道で交通事故が発生しました。
この交通事故により、高齢(65歳以上)の歩行者が死亡しています。
6月21日(火)の死亡事故
→午前4時30分、坂東市沓掛の県道(結城坂東)で交通事故が発生しました。
この交通事故により、横断していた高齢の歩行者が死亡しています。
11月28日(月)の死亡事故
→午後4時、坂東市長谷の広域農道(ライブライン)で、四輪車同士の正面衝突の交通事故が発生しました。
この交通事故により、四輪車を運転していた高齢者が死亡しています。
12月14日(水)の死亡事故
→午後2時15分、坂東市寺久の国道354号で、四輪車同士の正面衝突の交通事故が発生しました。
この交通事故により、四輪車を運転していた成人(25~64歳)が死亡しています。
全国的に高齢者が関係する事故が相次いでいますが、坂東市でも交通事故死亡者の4人中3人が高齢者となっています。
坂東市の過去5年間の交通事故死亡者数は「12人」
平成24年から28年までの、過去5年間で坂東市の交通事故で亡くなった方の数を見ます。
坂東市の交通事故死者数は、平成24年に4人、平成25年に1人、平成26年に3人、平成27年はゼロ、平成28年は4人でした。過去5年間の交通事故死者数の合計は「12人」でした。
坂東市の交通事故死者数のワースト順位は県内「15位」
次に、茨城県全域の市町村と坂東市との、交通事故による死者数を比較します。
まず、茨城県警察本部(交通総務課)が発表した茨城県の平成28年の交通事故死者数をワースト順に並べると、次の表のようになります。
平成28年の茨城県内の市町村別・交通事故死者数
市町村 | 死者数 | ワースト順位 | 市町村 | 死者数 | ワースト順 | |
---|---|---|---|---|---|---|
水戸市 | 13人 | 1位 | 行方市 | 2人 | 23位 | |
古河市 | 10人 | 2位 | 八千代町 | 2人 | 23位 | |
鹿嶋市 | 8人 | 3位 | つくばみらい市 | 2人 | 23位 | |
神栖市 | 8人 | 3位 | 境町 | 2人 | 23位 | |
土浦市 | 8人 | 3位 | 大洗町 | 1人 | 28位 | |
つくば市 | 8人 | 3位 | 城里町 | 1人 | 28位 | |
筑西市 | 8人 | 3位 | 那珂市 | 1人 | 28位 | |
常陸太田市 | 7人 | 8位 | 大子町 | 1人 | 28位 | |
下妻市 | 7人 | 8位 | 北茨城市 | 1人 | 28位 | |
茨城町 | 6人 | 10位 | 鉾田市 | 1人 | 28位 | |
笠間市 | 5人 | 11位 | 潮来市 | 1人 | 28位 | |
ひたちなか市 | 5人 | 11位 | 阿見町 | 1人 | 28位 | |
稲敷市 | 5人 | 11位 | 常総市 | 1人 | 28位 | |
取手市 | 5人 | 11位 | 高萩市 | 0人 | - | |
東海村 | 4人 | 15位 | 龍ヶ崎市 | 0人 | - | |
常陸大宮市 | 4人 | 15位 | 河内町 | 0人 | - | |
結城市 | 4人 | 15位 | 牛久市 | 0人 | - | |
坂東市 | 4人 | 15位 | 美浦村 | 0人 | - | |
かすみがうら市 | 3人 | 19位 | 五霞町 | 0人 | - | |
石岡市 | 3人 | 19位 | 守谷市 | 0人 | - | |
小美玉市 | 3人 | 19位 | 利根町 | 0人 | - | |
桜川市 | 3人 | 19位 | 高速道路 | 0人 | - | |
日立市 | 2人 | 23位 | 合計(平均) | 150人 | - |
茨城県警察本部交通総務課の発表を基に独自作成
※市町村は平成28年12月末現在の区分
市町村別の交通事故死者数を比較すると、坂東市のワースト順位は15位です。
県全体の死亡者数が150人なので、坂東市の死亡者数(4人)の割合は2.67パーセントになります。
人口10万人あたりのワースト順位は「13位」
交通事故を比較する際、市町村ごとの人口が異なるために、人口10万人あたりで計算して比較する方法があります。これをワースト順に並べたのが次の表です。
平成28年の茨城県内の市町村別・人口10万人あたり交通事故死者数
市町村 | 10万人当たり死者数 | ワースト順位 | 市町村 | 10万人当たり死者数 | ワースト順 | |
---|---|---|---|---|---|---|
茨城町 | 18.37人 | 1位 | 水戸市 | 5人 | 24位 | |
下妻市 | 16.28人 | 2位 | 取手市 | 5人 | 25位 | |
常陸太田市 | 13.6人 | 3位 | つくばみらい市 | 4人 | 26位 | |
稲敷市 | 12人 | 4位 | 石岡市 | 4人 | 27位 | |
鹿嶋市 | 12人 | 5位 | つくば市 | 3人 | 28位 | |
東海村 | 11人 | 6位 | 潮来市 | 3人 | 29位 | |
常陸大宮市 | 10人 | 7位 | ひたちなか市 | 3人 | 30位 | |
八千代町 | 9人 | 8位 | 北茨城市 | 2人 | 31位 | |
神栖市 | 8人 | 9位 | 阿見町 | 2人 | 32位 | |
境町 | 8人 | 10位 | 鉾田市 | 2人 | 33位 | |
結城市 | 8人 | 11位 | 那珂市 | 2人 | 34位 | |
筑西市 | 8人 | 12位 | 常総市 | 2人 | 35位 | |
坂東市 | 7人 | 13位 | 日立市 | 1人 | 36位 | |
かすみがうら市 | 7人 | 14位 | 高萩市 | 0人 | - | |
桜川市 | 7人 | 15位 | 龍ヶ崎市 | 0人 | - | |
古河市 | 7人 | 16位 | 河内町 | 0人 | - | |
笠間市 | 7人 | 17位 | 牛久市 | 0人 | - | |
大洗町 | 6人 | 18位 | 美浦村 | 0人 | - | |
小美玉市 | 6人 | 19位 | 五霞町 | 0人 | - | |
行方市 | 6人 | 20位 | 守谷市 | 0人 | - | |
土浦市 | 6人 | 21位 | 利根町 | 0人 | - | |
大子町 | 6人 | 22位 | 高速道路 | - | - | |
城里町 | 5人 | 23位 | 合計(平均) | 5.16人 | - | |
茨城県警察本部交通総務課の発表を基に独自作成
※市町村は平成28年12月末現在の区分
人口10万人あたりで見ると、坂東市の死亡者数は「7人」となり、ワースト順位は13位に上がります。県全体の平均が「5.16人」ですから、平均よりも多いことがわかります。
この計算はあくまで理論値ですが、実際の死亡者数と比較することがポイントです。
たとえば、実際の死亡者数がワースト1位(13人)の水戸市を人口あたりの死者数で見ると、ワースト順位は24位(5人)になり、人口あたりの死亡率は下がります。
いっぽうで、実際の死亡者数がワースト10位(6人)の茨城町を人口あたりの死者数で見ると、ワースト1位(18.37人)となります。
このように、人口と交通事故件数や交通事故死者数で比較すると、その市町村の特徴が見えてくる場合があります。